ネトスマ徒然記その4

待ち戦法に対するウメハラの見解 前半

二週間程前、ネトスマ勢の間で議論が活発になりました。

待ち戦法はアリ?ナシ?Twitterで話題に
Twitterの待ち議論を見た有名プレイヤーの反応


対戦ゲームにおいて避けて通れない話である、待ち戦法。
待ちが戦略的に有効か、ガン待ちを許せるかなどの点を中心に、Twitterで議論されていました。


では、プロゲーマーは待ち戦法をどう考えているのか?
梅原大吾氏の著書『勝負論 ウメハラの流儀』で、
防御したまま攻めてこない相手にどう対処すべきかが語られている。


"勝ち続けるメンタル"をテーマにした章なので、
待ちを崩す方法論ではなく、待ちに対してどうやって感情をコントロールするか、という精神的な話です。


ウメハラ
格闘ゲームでたとえてみよう。
対戦が始まったのに、相手はずっと防御の体勢を取ったままで、一切前に出てこないとする。
これでは、そもそも格闘が成り立たない。

どうしたんだろう?
使い方を知らないのか? と思ったりするし、
早く戦いたくてウズウズしている人は、何やっているんだ、
あいつ、ずっと守りやがって、早く攻めてこいよ、と腹を立てるはずだ。
断然イライラしてしまう。

だが、こうしたネガティブな感情を持っていると、
当然にパフォーマンスは下がってしまう。
イライラしている分、思考が乱れ、集中力も削がれてしまうからだ。

つまり、そういう感情を持ってしまっている時点で、もう不利なのだ。
相手は何もしないまま攻撃を仕掛けているも同然になる。

(勝負論 ウメハラの流儀 (小学館新書) 梅原大吾 P226より)


身体の反応を意識的に変え、普通なら怒ってしまう場面で自分をコントロールしよう、と梅原氏は提案する。


「ガン待ちをいかに突破するか」「マナーとして待ちをやめよう」などの視点はよくありますが、
メンタルを向上させる機会だと捉える視点もあるんですね。

さすがはウメハラ……これからガン待ち、アピール連打、無言落ち、最大100Mbpsのデータ送信が可能と言っておきながら夜9時からは1Mbpsになる回線とその業者などにイラッとした際は、ウメハラの教えを思い出して怒りをしずめればいい訳ですね。



本の帯に印刷されてるウメハラさん、
確かに悟りきった様な顔つきをしていらっしゃる。

(2014年06月18日)
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