ウメハラが語る「e-Sports」-対談のメモ2014年04月18日配信

e-Sports普及にはメディアが大事

夏野 日本のeスポーツが普及するためには何が必要なんですかね。
メディアが大事というお話が林さん(NEOテレビプロデューサーの林雨新氏)からもウィさん(ONGAMENETプロデューサー兼ディレクターのウィ・ヨンクワン氏)からもありましたけれど。

ウメハラ その通りだと思いますね。
自分が子供の頃と、ゲームの面白さ自体は変わってないはずなんですよね。
ただ、イメージというか、暗いイメージだったりとか、
偏見みたいなものが持たれていたので、そういうものをとりあえず無くしてもらって、
世界中で盛り上がってるよとか、普通に競技として成り立つんだよってことが、
手っ取り早く伝わるにはメディアの力が大きいのかなって気がしますね。

積極的にゲームを勧めよう

夏野 しかしまあ、まじめな話、日本でもっともっと行くために、
これだけはやってくれっていうのがあったら。
ぜひプロゲーマーの立場から。

ウメハラ さっき言ったように、元々ゲーム自体は面白いので、やっててもいいとか、熱中しても怒られないとか、そういう環境が作られるだけで、勝手に人は増えていくだろうなとは思ってるんですけど。

夏野 つまり、どちらかというと、抑えられてると。

ウメハラ 今はそうだと。大分なくなったと思いますけど。

夏野 それを抑えてるのは誰ですか。PTAとか?

ウメハラ まあPTAとか(笑)。

夏野 学校の先生とか?

ウメハラ ええ。昔やっぱり、ちょっとゲームやってると、ゲームセンターでやってると先生が来て、帰りなさいって言ったりとか。

夏野 ああ~。

ウメハラ まあ今はそこまでないかもしれないですけど、やっぱそういう、始まりがそのくらい厳しいものがあったので。
でもみんな内心、ゲーム面白いなだとか、やってたいなとか思ってた人結構いると思うんですけど。

夏野 それは日本では風営法が厳しく運用されているので、
特にアーケード、ゲームセンターの世界って実質夕方以降、18時以降入れなくなって。

ウメハラ 今はそれで帰りなさいってのはあると思うんですけど、
どの時間でも行っちゃダメってて言うくらい、厳しかったし、
家でゲームしてても、一日15分とか一日30分までとかみたいな。

夏野 ああー。

ウメハラ そういう時代が結構長く続いてたと思うので、とりあえず自分としてはそこを一つの趣味だったり、一つの競技として見てもらえれば。

夏野 なるほどねえ。

ウメハラ あとは、そもそもゲームって面白いものなので。

夏野 そうですね。

ウメハラ 勝手に伸びていくんじゃないかなって、思ってるんですけど。

梅原大吾の家庭事情

夏野 ウメハラさんのお父さんとお母さんはどういう反応を、子供の頃されていたんですか。
「やめろ」って言ってました?

ウメハラ ウチはちょっと特殊で、やめろって言われたことがなかったんですよ。

夏野 ああ、それで腕が磨かれたんですね。

ウメハラ まあ絶対そうですよね。普通はたぶん、ゲームセンター行くこと自体だめだし、家でゲームすることもちょっとはいいけど長時間はダメっていうのが普通だと思うんですけど、やめろって言われたことがなかったので、それは若いころから、小さいころからゲーム練習できた理由ですよね、一番の。

夏野 いいですねえ。

ウメハラ ゲームが凄い好きな頃と、プロになったのは今から四、五年前くらいなんですけど、その中間くらいは親の態度がちょっとこう、厳しかったかなあと(笑)。

夏野 ははははは(笑)。

ウメハラ お前ゲームばっかりやってて いい年になったなとか。

夏野 やっぱり稼げるようになってから文句言われなくなるっていう。

ウメハラ かなり優しくなりましたね。
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