ネスの復帰を語る 後編2013年05月31日配信

復帰パターンが多すぎる

急な角度で体当たりをして下バーストする、ネスを使い慣れてない方に見られる復帰ミスです。
これは二段ジャンプを使った後すぐに↑Bを入力してしまったがために起こる現象です。


慣性は非常に扱いが難しく、PKサンダー体当たりがあらぬ方向へ行ってしまうことが珍しくありません。
安定させるにはパターンを理解する必要があります。


特徴的な仕様として、ネスが前進しながらサンダーを当てた時と、
後進しながらサンダーを当てた時では体当たりの角度が異なる

また、前進も後進もせずニュートラルの状態で落下している時も角度が異なる。


ですからPKサンダーの角度調節の前に、まずはネスがどのような状態にあるのかを確認しておく必要があります。
更に、ネスが前を向いているか後ろを向いているかも体当たりの角度に影響を与える
まだある。ネスが空中ジャンプを始動してから何フレーム目に↑Bを入力したかで角度が変わってくる



体の向きで2パターン、前進後進ニュートラルの3パターンとここまでなら制御できる。
しかし空中ジャンプ始動からの入力フレームとPKサンダーの角度は、
果たして何パターンあるのか皆目分かりません。

某プレイヤーがフォックスの復帰は1万通り、なんてことを冗談口調で言っていた。
体当たりの角度を決定するすべての要素を考えると、ネスの復帰パターンは本当に1万通りあるかもしれません。



以上の仕様から、ネスの復帰パターンが多すぎて体当たりを完璧に使いこなすのは不可能です。
肝心の着地点は限られているので、安定して出せる体当たりの角度を習得するのがよいでしょう。
ネスが体当たりで向かう場所は主に4つ。
  1. 空中(上空に向けて体当たりする)
  2. 崖端
  3. 左右台
この4つの地点に着地するにはどのパターンで復帰すればよいかを
型として身に着けておくだけで十分です。毎回アドリブで角度調節をするのは無茶です。

カメラ動かさないで!

地元最強の頃、ドンキーの↓B(ハンドスラップ) で画面を揺らして妨害するなんてテクニックがあった。
ネトスマでそんなテクニックを使う人はいません。カメラワークに影響されることはまずないからです。
が、ネスの復帰時にはカメラワークが大切なんですよ


ネスの高さと崖からの距離を瞬時に判断するには、今まで復帰して覚えてきた画面の構成を頼りにします。
そのため普段とは違う画面構成、例えば互いにステージの端もしくはステージの下にいる状況ではカメラワークが通常と異なる。
ネス使いといえども、通常と違うカメラワークになっている状況ではPKサンダーの操作を誤ることもある。


画面の解像度が違うのも困る
ネットカフェを利用して大会に出場した際には、モニターの解像度の違いに慣れなければいけませんでした。
実機大会に出場しているネス使いは普段と違う環境に置かれるけど大丈夫なんだろうか。
復帰が解像度に影響されるとはなんとも脆いキャラです。



ちなみに、脆さを攻められるようで攻められない役に立たない復帰阻止がある。
ファルコンがネスの復帰を妨害する際にステージの端から端まで猛ダッシュしてカメラワークを動かすのだ。



やられると調子が少し狂うけど、ステージに着地するなら問題なく復帰できる上に普通に撃墜した方が明らかに阻止が安定する。ネタ阻止。

実はそれほど難しくない二択復帰

崖を先に掴みに来た相手の頭上を1Fで着地して、したり顔をするには
崖掴みの復帰とステージ端に1Fで着地する二択復帰を覚える必要があります。


滅多に他人のプレイを誉めないRedさんに気持ち悪がられた名誉あるこの技は
入力方法はそれほど難しくなく、崖掴まり復帰ができる人なら取得可能です
実戦で使いこなすのが大変ではあるかもしれませんが。



見ての通り、普段使っているスティックの回し方をちょこっと変えるだけです。
入力よりもPKサンダーを始動させる位置を覚えるのに苦労する

崖掴みと1F乗りの両方が可能な位置、崖掴みは可能で1F乗りができない位置、
1F乗りが可能で崖掴みができない位置が存在します。(位置とは空中での浮遊場所)
これはトレモで何度も体当たりして位置を感覚に覚え込ませるしかありません。

やたら融通が効くPKサンダー

二択復帰ができるようになっても、相手の動きを確認してどこに着地するかを選択しなくてはいけない。
掴むと見せかけて掴まないフェイントを使用するプレイヤーが出てきて対応が難しくなってきていますが、現状二択の読み合いには確認で対応可能です。

なぜ対応できるかと言うとPKサンダーはネスの体に当たる直前まで制御できるため、体当たりが始動する寸前まで崖を掴むか1F乗りをするかの選択猶予があります


mupen64のコマ送り機能で調べた所、PKサンダーがネスの体に当たる1F前まで、崖か1F乗りかを選ぶ猶予がありました
ネス側は相手がどう阻止してくるかをギリギリまで見ていられる訳です。

バグ復帰を求めて

崖掴みや1F乗りを駆使してもネスがステージに復帰するのは困難極まりない。
どうにかならんかと考え、ピカチュウの石化バグのようにネスにも突如離れた地点にワープするバグがないかなぁと
ステージの崖下に何度も体当たりしてぶつけるバグチェッカーの様な入力を繰り返してみた。

まるでワープする気配を見せなかった。
どうやらネスは復帰以外の要素で頑張るしかないようです。
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