上手さと強さの要素を分類してみる2012年12月05日配信

上手さは試合中、強さは試合終了後。

ネトスマ配信で時たま話題に上るのが「上手い」と「強い」の違いです。
どっちも同じようなもんじゃないのと思われるかもしれない。
その通りです。辞書的な意味合いでは大して変っちゃいません。
ネトスマで語られる二つの違いは何かを考えるために分類してみます。

上手い……理論に適った行動を、試合の最中に選択できる
強い……実践に基づいた行動を、目に見える結果として体現できる

理論に適った行動とは、システム的に最善である行動を実行すること。
ライン攻めを礎とした立ち回り理論の構築、相手の攻撃判定を把握し位置取りをする、フレームを事前に調べて確定行動か否かを明確にしておくことなど。

実践に基づいた行動とは、実現可能な範囲で勝ちに繋がる行動を選択するスタイルのこと。


火力とコンボ、操作精度や反応速度は高ければ高いほど勝利に直接結びつく。
それに対し対空や着地狩り、ライン攻めは勝ちに必要な要素ではあるものの、それ単体で勝利に結びつかせるのにはやや力不足です。


Redさんがとかちさんを「上手いけど弱い」と評していました。
矛盾しているように見える表現ですが、基礎が築かれ武器の使い方は知っていても、相手を倒しきれる程の攻撃力を持ち合わせていないとの意味ではないでしょうか。


プレイヤーの上手さを褒め称えるのは大体対戦中です。
強さは対戦終了後、しばらく時間が経ってからプレイヤーに対する評価として残ります。
上手さは状況ごとの細かい立ち回りや判断が良かった時に下される評価なのでしょう。


操作精度や読み合いが上手いと評されるのをあまり聞いたことが無い。
例えば、常に読み合いを仕掛けてはコンボ始動技を振りまくる、更に反応速度が速いファルコン。
感覚的に操作し、自由きままにステージを駆け回る。
上手いとは言われないでしょうが、ストックを奪う事に特化した強いファルコンとは言われるかもしれない。

オールマイティ

Redさんはご自身でおっしゃってる通り、操作面には秀でていません。メインキャラ以外は勝手に自滅なさる。
Redさんは上手さに特化した、理論派の代表なのでしょう。


では丈助さんは強さだけに突出したプレイヤーなのか。
配信での発言を聞く限り、Redさんは丈助さんを上手いタイプのプレイヤーに分類していない。
着地狩りや対空の精度から、十分スマブラが上手いように見えますが、どうなんでしょう。


Redさんがとある放送で「強さと上手さは両立できないのかもしれない」と発言していた。
操作精度と火力に特化し勝ちを取りに行くか、上達を目指すか、どちらかに行くしかないのかもしれないと。
しかし、上手さと強さを両立させてしまうのが丈助サムスなのかもしれません。
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