実践的な立ち回りについて2012年11月01日配信

理論と実践

Red・丈助の両名は2012年現在でも現役プレイヤーであり、上位に位置するプレイヤーでもあります。
この二人は上級者である点で共通していますが、
求める到達点と持ち前の長所が違うんじゃないか、と次のやりとりから予想。

サムスに対して行う復帰阻止に、上B(コインジャンプ)を使えるかどうかの試行錯誤。

この阻止を試しているRedさんに対して丈助さんは「NAでいいじゃん」「怖いだろ」とつぶやいている。
丈助さんはこの阻止のリスク(当てられず不利状況に陥る、入力ミスによる自滅)と、人間が操作する上での難易度が高いことを危惧していると思われた。


Redさんはリスクリターンどうこうよりも先んじて理論的に最善策である復帰阻止は何かを考える。
丈助さんが「Redの求める技術は実現難易度が高い」と発言している通り、Redさんは安易に合格点を出さず妥協しません。


Redさんが理論的な最適解を求めるのを基本としているのに対して、
丈助さんは実践を考慮した上で、妥協点を最大限に求めるのを基本とする違いがあるのではないか。

事故率の低さ

ネトスマの自滅はかなりの痛手です。
自ら場外に身を放り出し、規定のバーストラインまで到達する自滅。
それともう一つ、操作難易度の高い動きをして大きなスキを相手に与える、自滅といっても過言ではないもの。


丈助サムスは、相手が自滅しそうな状況を確認したらすぐさま追撃の準備に入り、撃墜する。
自分自身のサムスでやらかすことはほとんどない。ミスしたらすかさずリカバリー。
普段から人間が操作可能、実現可能なレベルはどれくらいかを模索しているから事故率が低いのかもしれない。


丈助ネスは、あまりぺちを使用しない動きが珍しいネスだと評される通り、一風変わったネスです。
メインでなければ細かい操作は最初から入力せず、
無理にぺちを使用しない丈助さんらしいネスにも見える。

ネスの復帰は崖掴みをしないほうがいい?

ネスは特殊な仕様の復帰であることはよく知られていて、練習すれば崖をダイレクトに掴める。
しかし丈助ネスは崖を掴みにいかず、ステージ上空に向かう復帰をよく選択する。

慣れない操作は極力避ける方針。

崖掴み状態からステージに戻るのは困難だから崖を掴みに行かないと丈助さんは言う。
綺麗に崖をピッタリ掴むとできるネス使いっぽいと思われるためか、
崖を掴める状況なら掴みに行ってしまいがちです。
最終的にステージまで復帰できるのかを念頭に入れてこそ実践的。


昔、Redさんがサムスの対フォックスについて丈助さんに、中央台を軸にライン攻めする立ち回りを勧めた。
丈助さんはその立ち回りが野試合で試している分には実践的でなく、勝ちを取りに行くのに最善ではないと判断し却下した。


丈助さんは野試合での立ち回りが大会で実践できるのか否かを、徹底して検証する。
更に、洗練された立ち回りを徹底できる操作精度があるから本勝負で最善手を出せるのかもしれない。
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