ドラマ2014年07月29日配信

真矢先生以外は普通の教師ドラマだなぁ ドラマ『女王の教室』

このドラマ、昔に見た覚えがやけに残ってる。

真矢先生(女王)が生徒にテスト用紙をバサッと放り投げたり、トイレに行かせず生徒を失禁させたり、EDで急に爽やかなダンスが始まって「あぁ、先生の中の人は優しそうだ」なんて感じたりしたのは記憶にある。


ストーリーはよく覚えてなかったから見返した。
うん、確かに第1話は異質だ。


主人公の神田和美(6年3組)が、学校にいる妙な雰囲気の先生に気付く。
その先生が画面に映った瞬間の、不穏なBGM、暗くなる校舎……「何が出てくるんだよ(笑)」と思ってしまう。


このドラマの面白い所は、神田和美が真矢にバッタリ出くわす場面。
なんというか、フィールド上で不意にボスキャラにエンカウントしたって感じ。
暗闇からヌッと現れる、黒ハイネックで直立不動の真矢先生怖すぎ。

真矢先生の一挙手一投足に注目するために見てるすらあるねこのドラマ。



でもな~、6話以降からは典型的な友情とか家族愛とかが続くようになって、初期のダークな感じは何処へ……。


6話と言えば、家族との確執がある進藤ひかる(6年3組)が心を開き始めて、明るさを取り戻す話なんだけど、以前のクールで誰も信用してない状態の方が存在感があって良かったな、と。個人的には。



初回で「強者には特権を、弱者には雑用を」という真矢式の社会論を小学六年生にぶつけたり、出来の悪い生徒に罰を与えて格付けしたり、そーいう所が刺激的だったのかドラマのスポンサーに苦情が来てたとのこと。


だからかな、後半に行くにつれ優しくなっちゃったんだよね。

真矢の説教も、最初の頃は「成功する人間は全体の6%。それ以外の人間は……」とか「残さず食べなさい。日本の食糧自給率は……」とか具体的な話だったんだけど、後半に行くにつれてありがちなお説教になった感が。


1話に比べると後半は残念だな~と思いつつも、
ラストシーンの真矢先生がこぼした笑顔で「ここまで見てよかったー」ってなりましたが。
(番組のEDで既に笑顔は見せてるんだよね。「このドラマはフィクションです」と思い知らされるあのEDがなかったら、もっと笑顔のインパクトがあると感じたけど、良EDだしなー)


あと、生徒が「先生っ」と言ったら真矢が「なんですか?」と平坦な口調で返すやり取りが結構あるんだけど、たまに真矢が「なあに?」と返答する時があって、和む。


結論:阿久津真矢(天海祐希)を楽しむドラマ。



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