中川淳一郎2014年04月16日配信

コメ欄はバカのもの? 中川淳一郎氏がブログのコメント欄を閉鎖

結局ブログのコメント欄なんてもんは、罵倒したい人のためのものであり、まったくもってして建設的な議論なんかも発生しないわけですわ。

というわけで、コメント欄は一切ナッシング! まぁ、人間ってもんは、所詮は分かり合えないものであり、嫌いなヤツには罵倒を言いたいのは理解できるわけですが、いちいちそういった場所を作るマゾ気質でも私はありませんので、今回コメント欄は消しました。

(ブログのコメント欄ほど意味ないものはないんで、削除! バカにとっての唯一の武器は消した方がいいな - ウェブはバカと暇人のもの)


中川淳一郎氏がどういう方なのかを一言で書くならば、
社会を軽蔑しながらも、社会から尊敬される立場を勝ち取った人。


なんか本人は嫌がりそうな、格好付けた紹介になったかも。
現在はフリーのライター。ネットニュース編集者。


中川氏は一貫して「ネットは未来を変えない、お前の人生を変えない」とのスタンス。
ネットの可能性を大げさに煽る論調に否定的。
ネットを完全否定はしてないんですけどね。使い方を考えようぜ、と。


よくある「匿名で悪口を言う人間はクズ。実名にしろ」とか
「ネットなんて嘘っぱち。現実を見ろ」みたいな、
正しいか以前に、表面的な部分だけを見た主張はしない。



中川氏は2009年に、ネット礼賛の風潮に異を唱えた本『ウェブはバカと暇人のもの』を世に出した。
その本に対して、当時は批判の嵐が凄かった。レビューも2chのスレも。
「お前はネットをまるでわかってない」と。


その後も、「ライフスタイルを変える!」「ビジネスを変える!」と喧伝する人や本を
中川氏は叩きまくった。そして中川氏も叩かれまくった。



けれど昨今は、SNSを使ったバイトテロとか、中傷が原因で有名人がウェブから退散したとか、枚挙に暇がないネットのダメダメ具合をみんなが目にして「あれ、中川淳一郎が言ってたことは正しかったのかな」と賛同の声が増えてきたんだよね。


書籍のアマゾンレビューにしても、最新作『ネットのバカ』は初期のウェブこき下ろし本に比べて、高評価が多い。賛同者が多い。


ずっとウェブ社会を批判、時には軽蔑し続けた結果、
ついにネットの現場を誰よりも知る人だと認識されるに至ったのであった……。


紹介が長くなってしまった。
大のビール好きだとか、うんこを愛してやまないとか、まだあるけど今回は割愛。




で、本題のコメント欄。

中川氏のブログは毒舌と冷静な分析とうんこで構成されてる。
だから人を選ぶブログと言いますか、過激な文章には過激なコメントが付くもので、
「気持ち悪いオッサンだな、○ね!」なんていう悪罵がいっぱいあった。


そんな中にも「激しい文体ですが、読み手にストレスを感じさせない説得力のある記事でした」といった温かみのある感想もあったのですね。


が、今年に入ってからコメント欄で攻撃的な罵倒が増えていた。
タイトルが「いまだにツイッターをやっている無名の皆様方、そろそろ、プチ有名人の皆様方に搾取されてる事実気付けボケ」のエントリを投稿した際なんか、もう荒れる荒れる。



コメント欄は、人々が知恵を出し合って有意義な議論が生まれる、
いわゆる"集合知"が活かされる場だと言われてたんですがね。
管理人が制限を設けないブログのコメント欄はそうはならないと。
集合"愚"だと。そう結論付けたようです。


まあなんというか、コメントが「バカ」と「アホ」で埋まれば埋まる程、
彼が主張するネットのうんこ事情がより伝わるから、
コメント削除はもったいなかった……訳ないか。



おバカなネットニュースをうんこうんこ言いながら丁寧に解説した本。
ギャグ漫画日和の小野妹子が考えた名前「うんこ大好きうんこ丸」って
中川氏のことなのかもしれない……。

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